記憶と学習

記憶を知って学習効果を上げる

人は、学習する生き物です。人間の脳は哺乳類の中で最も発達しており、特に大脳皮質が著しく発達しています。中でも、物事を考えたり言葉を発したりする前頭葉が発達しているため、理性的に生活することが出来るのです。

 

人の動きや性格は、過去に経験した記憶の積み重ねによって形成されます。形成された記憶は何らかの現象をきっかけに思い出し、新しく行う事に対しての判断材料となります。記憶の積み重ねによって、これからの生活が少しずつ変わっていくのであれば、なるべく多くの経験をし、沢山の知識を身につけていきたいものです。ここでは、学習することがいかに大切か、そして、学習した記憶がどのように活きるかについてご説明いたします。

 

 

学習は、様々な知識を身につけることを言います。また、ある物事に対して出来なかったものが出来るようになったり、やってはいけないことの判断がついたりすることも学習の一つです。では、人は何故学習するのでしょうか?

 

学習は、人が理性的かつ文化的、そして感情的に生きていくために大切です。学習は、何も勉強をするだけでなく、旅行やボランティアなどの経験でも身に付けられます。自分の家がある界隈だけで生きてきた人が、突然貧しい国へ行き、はだしで毎日一切れのパンだけで生活している光景を見たら、衝撃的な感覚を覚えるに違いありません。

 

今まで常識となっていた朝昼晩のご飯がない世界は、自分が大事にしてきた常識をくつがえされます。ここで、今まで大切にしてきた「常識」とは何かについて考えさせられるのです。今まで身に付けた常識というのはあくまで自分のごく近くの世界にのみ通用するルールであっただけで、世界にはあらゆるルールがあるのだということを学習します。

 

そして、違う場所で生きていくためには、新しい事を受け入れ、柔軟に対応していく能力が問われます。これも、一つの学習です。自分が生きてきた世界とは全く異なる世界に身を置く事で、新しい世界がある事を知り、色々な人がいることを認識します。

 

これが分かる人と分からない人では、肝心な部分で大きく違いが出てきます。社会人になって上京し、色々な年代の人と同じ境遇で働く事になった場合も同様です。中学・高校・大学は、毎日同じ学年、同じような年代の人達とだけ上手くやっていければ問題ありませんでしたが、社会人になれば、何十歳も年上の人達と仕事をしていかなければなりません。

 

年代が違えば価値観も違うわけですから、言葉は通じても、全く違う外国人と話しているような感覚になることもあるでしょう。この時、ボランティアや旅行などで海外旅行などに行ったことがある人は、世の中には沢山の人がいるからな、と納得できるのです。これは、過去の経験から学習しているからです。

 

 

学習は、このように身を持って経験することが多々あります。同じように、机に向かって勉強する学習も、同じように楽しく刺激的に学習出来ればいいですよね。漢字の記憶法や暗記もの、歴史、数学、生物…色々な種類に分けられた学問は、どうしても義務教育だからしぶしぶ受けているという受け身になりがちです。

 

また、会社に入って強制的にやらされている英会話やTOEICのテストなどでも同じことが言えます。嫌々やる勉強ほど効率の悪いものはありません。効率よく、そして楽しく勉強するためには、まず、何故勉強するのか?というテーマに答えを見出す必要があります。世の中には、ありとあらゆる職業があり、人はそれぞれの得意分野、或いは好きな分野に特化した職業を選び、仕事をしています。

 

(中には、やりたくないけれどもお金のために仕方なく働いている方もいらっしゃると思いますが…ここでは割愛させていただきます。)弁護士、介護士、医者、美容師、落語家、プロスポーツ選手、エステティシャン、建築家、宇宙飛行士、など、本当に様々な職業があります。

 

人が勉強を行うのは、これらの職業に就くために必要だからです。特に義務教育で受ける知識は、人が文化的な生活を送る上で、覚えておいたほうがいいと思われるものです。ですから、もしかしたら嫌いな分野もあるかも知れませんが、これは、どこかで必ず役に立つのです。また、勉強することで、新しい世界を知るきっかけを作ることもできます。

 

数学の勉強をしていて、宿題をするために図書館へ要ったら、遺伝子について書かれた本を見つけた。読んでいたら面白くなってきて、そしてロマンと夢のある遺伝子を解析したくなった」というのでもよいでしょう。きっかけが数学であれ、その人は遺伝子という好きな分野を発見することができたのです。

 

このようにして、学習するということには様々な発見が転がっています。この教科は嫌いだからといってないがしろにするのではなく、どこかに楽しい事が転がっていないかな、と好奇心の目を向けることで、自分の学習欲や好奇心がどんどん広がっていくかもしれませんね。

 

勉強をするモチベーションは、素敵な職業を見つけて、笑顔で働きたい、たくさんの人を笑顔にしたいと思うことでもよいでしょう。目の前のことをただこなすストレスを開放し、この学習をすることで、何のメリットがあるかを探すことも大切な事の一つです。何事も、前向きに考えればどんどん好転していきます。

 

世の中の成功者は、失敗でさえも性向へと転がすことができるのです。人の好奇心は、お金では買えません。一人ひとりの心の中に宿るものです。日々の生活をより豊かにするためにも、好奇心を持って学習し、より楽しい時間を増やすことをおすすめいたします。

 

 

好奇心に溢れた生活は、より鮮明な記憶として定着していきます。なぜなら、「楽しい記憶だから」です。ストレスフルな記憶は、頭の中に残しておいても不快なだけですので、海馬が不要と判断して忘却してしまいます。

 

楽しい記憶であれば、重要と判断し、長く記憶として残すことができるのです。教室で、いつも遊んでいるのに何故かいつも成績がトップの人はいませんでしたか?その人は、もともと頭が良かったと言うよりも、好奇心豊かに勉強できていたのかも知れません。これらの好奇心は、いかにして勉強を楽しいものだと感じるか、ということにフォーカスせず、どのようにすれば速く覚えられるのか、どのようにすれば最短の時間で勉強できるのか、という点にフォーカスしても面白そうですね。

 

 

面白くないものを面白くさせる力が身につけば、社会人になっても面白くない仕事を面白い仕事へと変える力が発揮できます。実際、学生のときに身につけた知識は日ごろ頻繁には使わないかも知れませんが、勉強方法や、勉強に対するスタンスなどは、いつでもどこでも応用させることができます。

 

記憶を応用させることを、一般的にプライミングと言います。プライミングは、同じような境遇になった経験がある人は、同じような境遇を経験したことがない人に比べて上手にこなせるという性質です。これは、人生において非常に強い武器となります。毎日が楽しく暮らせるかどうかは、このプライミングをいかに利用できるか、プライミングできるような経験を、過去にどの程度しているかによって決まるといっても過言ではありません。

 

好奇心のアンテナを沢山立て、毎日がより楽しく充実したものとなるよう、今日から工夫していきましょう。小さな変化の積み重ねが、数年後、数十年後に大きな違いへと成長するるのです。

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